子育てに占星術を駆使しましたか?と聞かれると

占星術を教えていますと言うと、

お子さんのチャートを見ながら子育てができるからいいですね。

さぞかし有効活用したのでしょうね。

とよく言われますが、

その答えはYes でもあり、Noでもあります。

うちの下の息子は高校を卒業した時に、

やりたいものがまだ分からない、専門分野も決まっていないのに、大学に行く必要を全く感じない

と言いました。

おっしゃる通りだと思ったので、ほっておいたら

なんと同級生が就職する年に、(4年後ということです)

やっとやりたいことが見つかったので、大学に行きたいと言い出しました。

同時に実地体験もしたいので とある建築関係の会社に丁稚奉公的に働き始めました。

怒られても、怒られても楽しいらしく、
自分の事を大切に考えてくれてるから注意してくれる、なんとありがたいことだと異常に前向きです。

朝は自分で弁当を作って、帰ると今度はご飯より先に、せっせとのみを研いでいます。

チャートを見ると、建築に向いているのは明らかです。

でも、それを本人に伝えたことはありません。

何故なら、自分で腑に落として、実体験してからしか行動したくないという傾向も

同時にチャートに刻まれていたから。

本人にチャートを見てくれと言われたなら別ですが、

自分で自分の生き方を探っている人に、要らん世話だと思ったので

そんな邪魔はやめておこうと思いました。

占術と名のつくものは、先の事が分からない私たちにとって

希望となる事もありますが、

ヘタをすると、相手に余計なレールを敷いてしまう事にもなったりします。

この子は腑に落とすまで時間がかかるが、自分で納得すると、どこまでも突き進んで辞めない

というのも、チャートから得た情報だったので

ある意味、占星術を駆使したのかもしれません。

ただ言えるのは、

チャートの中身は単なる情報であって、
大切なのは使い方、伝え方だということ。

かなり自分にダメ出ししがちなチャートを持つ私ですが、

ちゃんと息子もチャートも信じてよく待ってあげましたね。

とこの件に関しては、自分を褒めてあげようと思います。