映画パーフェクトデイズと古代人

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60歳の誕生日の日に 映画パーフェクトデイズを見に行きました。

 


700円もお徳に見られて、ゲンキンにも世の中が急に優しくなったように感じました。

 


役所広司さんの演技力は言わずもがな

 


禅を彷彿させるとして、彼の生き方に憧れる方も沢山いるようです。

 


確かに日々のルーティンがあるからこそ、

日常の変化にも気づけるわけで

 


そもそも所業無常の自然界、変わらないものは何もない理の中で

 


日々を淡々と過ごす彼の所作の美しさには、目を見張るものがありました。

 


でもそのためには、捨てたくて捨てたもの、

逆に受け取ることが出来なかったものもあるのでしょう。

 


欲しくても手に入らなかった父との心の安らぎや妹との繋がり

無理解な偏見や差別を受ければ、諦めていたとしても、決して楽しくはないでしょう

 


妹も、贅沢な暮らしをしているけれど、だからこそ犠牲にしているものもある

 


姪っ子においては、どう生きるかを選択する年頃になり、その迷いから叔父に会いに来る。

 


確かに役所広司の生き方への思いはそれぞれなんだろうけど

 


結局色んなことがあって、ここにいきついたからこそ、

 


その「潔さ」が見ていて気持ちいいんだと思います。

 


私が1番好きなシーンは、役所広司が自分のカメラのファインダーを覗かずに、木漏れ日の写真を撮る所

 


自分の世界観を主張せず、その刹那を淡々と日々切り取る

 


星を見る古代人のような、そんな感覚を持つ彼がとっても素敵でした。

 


他にも話したいシーンはたくさんあるのだけど

 


今日はこの辺で^_^

 

 

 

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