昔からイギリスの作家が大好きです。
小学生の時に、コナンドイルとアガサクリスティーにハマりました。
中学生では、ルイスキャロル ラフカディオハーン(小泉八雲)
その後もオスカーワイルドやサマーセットモームの世界を堪能しました。
その中でも別格なのが エミリブロンテの"嵐が丘"
20回以上、読み返していると思います。
モームから絶賛されたこの作品は、当時暗く邪悪なものとして酷評されました。
登場人物が全て異様で乱暴、特に主人公の男女2人にいたっては、愛を通り越して狂っているとしか思えない所業が至る所に出てくるのですから、仕方ないかもしれません。
しかし私は中学生の時この本を読んで、人間の持つ魂の慟哭みたいなものに強く、強く惹きつけられました。
この辺りは私と作家のチャートを検証すると色々な事が分かってくると思いますが、
今日はエミリブロンテのチャートからの気づきを。
イギリスの田舎で、恋愛経験もなく、単調で慎ましい生活をしていた彼女に、どうしてこのような小説が書けたのか
これは研究者達にも大きな謎であったようです。
30歳という短い生涯を閉じる最後の瞬間まで家族の面倒を見ました。
彼女の作るパンは絶品だったそうです。
そして金星と火星が乙女座で合
火星と金星の合は、彼女が男女の恋愛を描かずにはいられなかったことを表しています。
しかも乙女座。この排他的なサインは、更に男女の強烈な人間関係を際立たせます。
そして、今日のテーマ オポジション
私はこの火星 金星に向かう土星のエネルギーこそ、この作品の源なのではないかと思うのです。
そこには、彼女の過ごしたイギリスの田舎独特の人間の行状 アイルランドとの悩ましい関係
牧師の父からの影響、彼女が愛した荒涼としたヒースの丘から受け取るエネルギーなどが詰め込まれている気がします。
このように見ていくと、土星の年齢域まで生きることのなかった彼女であっても
この土星をイギリスという土地独特の精神性の深さとして使い尽くす意思を持っていたというところに オポジションというアスペクトの力強さを感じます。
そして獅子座の太陽を使い、この作品を世に出したのですね。
これくらい自分のオポジションも使い尽くしたいものだと強く思える気づきでした。